飲料水中医薬品 モニタリング、将来の摂取量と政策

またまた食品安全ブログからの引用。

Pharmaceuticals in sources for drinking water. Monitoring, future consumption and policy measures
2008-11-18
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/609715002.html

RIVMは処方薬の摂取量データを用いて地表水への流出量を予想した。水の供給責任者はこのデータを水質モニタリング計画に利用できる。

Pharmaceuticals in drinking water and resources for drinking water
2007-09-13
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/703719016.html

飲料水や飲料水源には非常に低濃度の医薬品が含まれる。量が少ないので公衆衛生への影響は無視できる。それがVROMの要請によりRIVMが行った報告書の結論である。

畜産の盛んな地域での地表水の動物用医薬品や天然ホルモン
Veterinary medicines and natural hormones in surface water in areas with intensive animal husbandry
2008-02-14

http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/601500004.html

マラカイトグリーンは環境汚染物質である
Malachite green identified as an environmental contaminant
2007-10-12
http://www.bfr.bund.de/cd/10136

BfRが世界で最初に下水や排水のバックグラウンド汚染の兆候を同定した

マラカイトグリーン観賞魚用の動物用医薬品としてしばしば使用されている。これは食用魚には使用してはならない。食用魚にはゼロトレランスが適用されている。魚からマラカイトグリーンが検出されると違法使用と見なされ魚は販売禁止となる。

BfRの予備的研究において、投薬されていない天然魚にマラカイトグリーン汚染があることが初めて証明された。ベルリンの水系で捕まえた天然ウナギ40匹中20匹からマラカイトグリーンが検出された。検査結果陽性だった検体は、全て水処理施設が処理した下水を排出している水域由来のものである。これはマラカイトグリーンが今や環境汚染物質と見なすべきであること、マラカイトグリーンが広く使用されているために下水排水中にバックグラウンド汚染として存在していることを明確に示すものである。この事態により内水に住む天然の食養魚にゼロトレランスを適用するかどうかを見なおす必要に迫られる。それとは関わりなく、マラカイトグリーン暴露は減らすべきで、BfRは養殖魚についてはゼロトレランスの継続を支持する。

検出された濃度は0.04-0.8 microg/kgである。

一方ヨーロッパ市場においては履行すべき限界値Minimum Required Performance Limit, MRPLとして 2 microg/kgが設定されている。

残留動物用医薬品委員会の報告書が発表された
Veterinary residues committee report published
Tuesday 11 September 2007
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2007/sep/residueadvisor

VRCによる2006年年次報告書がオンライン発表された。この報告書はヒト用食品中の残留動物用医薬品について行われた検査の詳細を示したものである。
FSAは食の安全の番人として動物用医薬品の認可やモニタリングには高い優先順位をつけている。FSAはVRCによるサーベイランス計画にいくつか貢献しており、例えば蜂蜜製品への燻蒸剤(1,4-ジクロロベンゼン)の使用や魚へのクリスタルバイオレットの使用などを検査項目に加えることに関与した。

FVO視察報告書
チリ 生きた動物及び動物製品中汚染物質や残留動物用医薬品を含む残留物質の制御
CL Chile - Control of residues and contaminants in live animals and animal products, including controls on veterinary medicinal products
22-08-2007

http://ec.europa.eu/food/fvo/ir_search_en.cfm?stype=insp_nbr&showResults=Y&REP_INSPECTION_REF=2007/7316

残留動物用医薬品 作業計画2007
Residues of Veterinary Medicinal Products - Work Programmes
28-02-2007

http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/residues/crl_resid_workprog_2007_en.pdf

残留動物用医薬品 分析
Residues of Veterinary Medicinal Products - Laboratory Analysis
http://ec.europa.eu/comm/food/food/chemicalsafety/residues/lab_analysis_en.htm

指令 2002/657/EC実行ガイドライン
Guidelines for the implementation of Decision 2002/657/EC

リスクアセスメント SCHER
Risk Assessment: Scientific Committee on Health and Environmental Risks

残留化学物質年次報告書 2004/2005
Chemical Residue Annual Reports
2006-01-25
http://www.inspection.gc.ca/english/fssa/microchem/resid/reside.shtml

動物由来食品中の残留農薬・動物用医薬品・環境汚染物質などについての報告書
Report On Pesticides, Agricultural Chemicals, Veterinary Drugs, Environmental Pollutants and Other Impurities in Agri-Food Commodities of Animal Origin
http://www.inspection.gc.ca/english/fssa/microchem/resid/2004-2005/anima_e.shtml
乳製品・卵製品・蜂蜜製品・食肉製品についての報告。

植物由来食品中の残留農薬・動物用医薬品・環境汚染物質などについての報告書
Report On Pesticides, Agricultural Chemicals, Environmental Pollutants and Other Impurities in Agri-Food Commodities of Plant Origin
http://www.inspection.gc.ca/english/fssa/microchem/resid/2004-2005/plaveg_e.shtml
生鮮野菜果物・加工野菜果物・メープルシロップについての報告

クロルピリホス−オーストラリアの評価結果と現行の規制状況
Chlorpyrifos - Australian Review Outcomes and Current Regulatory Status
20 January 2006
http://www.apvma.gov.au/media/chlorpyrifos_statement.shtml

クロルピリホスは広範囲有機リン殺虫剤で、オーストラリアでは30年以上使用されている。クロルピリホスを含む製品は農業用や建築物のゴキブリ・シロアリ・ダニ駆除や園芸用などの多数の目的で使用されている。オーストラリアでは建築前シロアリ駆除製品は制限化学物質で認可を受けた人のみが使用できる。
APVMAは1997年にクロルピリホスの評価を開始した。3年以上に渡り情報を収集して詳細な評価を行い、中間報告書を2000年に発表した。
高濃度のクロルピリホスを含む製品が購入できることは使用者に許容できないリスクとなる、などの結果からクロルピリホス濃度50g/L以上の家庭用製品は認可取り消しなどの措置を執った。さらなるデータの収集とMRLの再設定などを含む最終報告書は2006年に発表される。
オーストラリアでは最近米国が建築前のシロアリ予防用のクロルピリホス使用を止めたことについて懸念が示されているが、これは新しいものではなく、米国・カナダ・EUで農業用クロルピリホスは使用できる。米国は家庭用のクロルピリホス使用の認可を取り消した。オーストラリアでは低濃度の家庭用製品はまだ使用できる。
オーストラリアでは建物をシロアリから守る新しい技術も開発されている。その情報は以下である。

TERMITE PROTECTION; AVAILABLE TREATMENTS AND HAZARD INFORMATION ABOUT TERMITICIDES http://www.tga.gov.au/docs/pdf/termite.pdf

他の農薬及び動物用医薬品のレビューは以下のサイトから
http://www.apvma.gov.au/chemrev/chemrev.shtml

FSAI アイルランド