2010-01-01から1年間の記事一覧

臭素系難燃剤・塩素系難燃剤への懸念宣言について

BFR

今年9月に米国サンアントニオで開催されたDioxin2010において、サンアントニオ宣言なるものが署名されたらしい。EHPの最新号で公開されている。 なんとも、150人近くの科学者が署名したというから、驚き。たしかに、この分野において、これほど多くの、そし…

UNECE HBCDの管理方法を議論

5月18-20日にかけて,カナダのモントリオールでUNENEの残留性有機汚染物質に関するLCRTAPタスクフォースが開かれ,HBCDのマネジメントオプションが話し合われた。 ノルウェーKlif(SFTから最近編成された)からの提案文章 Exploration of management options…

OECDの規制改革に関するレビュー

Risk and Regulatory Policy: Improving the Governance of Risk (OECD Reviews of Regulatory Reform)作者: Organisation for Economic Co-Operation and Development出版社/メーカー: OECD Publishing発売日: 2010/04/30メディア: ペーパーバック購入: 1人…

ドイツ バイオモニタリング始動

ドイツ連邦環境省とドイツ化学工業連合会が,ヒトのバイオモニタリングを始める。 2010/5/14 Environment Ministry and Chemical Industry Association: Start of cooperation in human biomonitoring http://www.bmu.de/english/current_press_releases/pm/…

デンマーク環境保護庁 RoHS改正に関するインパクト分析

先日の欧州議会Policy Departmentのインパクト分析に加えて,Danish EPAも評価書を出していた。たぶんこの4月中に出ていたのだと思う。 Jakob Maag, Ulla Kristine Brandt, Sonja Hagen Mikkelsen and Carsten Lassen Inclusion of HBCDD, DEHP, BBP, DBP an…

RoHS法改正にあたって規制影響分析結果が公表される

欧州議会のPolicy Department(環境,公衆衛生,食品安全委員会)は改正RoHS法案が及ぼすインパクトの定量化を検討してきており,その結果レポートが先日公表された。 Policy Department A : Economic and Scientific Policy, Environment, Public Health an…

署名のお願い:ヨーロッパの立法者に対し,電子機器から有害な化学物質を除去することを求める

Sign on - Call for European legislators to eliminate toxic chemicals from electronics http://cleanproduction.org/Electronics.GreeningConsumer.php 上の資料のSupportiong Infromationは以下。 http://www.cleanproduction.org/pdf/RoHS_BrCl_elimin…

難燃剤セミナー開催 今年で10周年

第10回難燃剤セミナーのご案内 http://www.frcj.jp/semi/index.html 是非とも足をお運びください。

RIVM DALYではなくDAWYの提案

Measuring health-related loss of working years: Disease-Adjusted Working Years (DAWY) Eysink PED, Hamberg-van Reenen HH, Gool CH van, Hoeymans N, Burdorf A http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/270244001.html (オランダ語) DALYでは評価…

OECDも化学物質業界に対して事業仕分け?

化学物質産業はまだまだコストカットできるとのこと。 Cutting Costs in Chemicals Management: How OECD Helps Governments and Industry 14/04/2010 http://www.oecd.org/document/23/0,3343,en_2649_34365_44983063_1_1_1_1,00.html 新たな毒性試験方法の…

HBCDの最新情報in日本 2報

大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン 2010年3月31日発行 大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph 第79号 「臭素系難燃剤ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)の食事からの摂取量」 http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/back/79-1.html 以下…

平成19年度及び20年度に実施した臭素系ダイオキシン類排出実態調査結果を公表

今回公表したのは,平成19年度に実施した難燃繊維加工施設3施設に対する[1]施設からの排出実態,[2]試作染色試験機による排出実態解明調査及び[3]難燃剤及び染料等の調査と平成20年度に実施いした難燃プラスチック製造施設2施設に対する[1]施設からの排出実…

ノルウェーの最新動向2点

ノルウェー環境省の環境保全管理担当局(現Klif,旧SFT)の改組が発表される(2010/1/18) http://www.klif.no/no/english/english/Whats-new/SFT-has-become-the-Climate-and-Pollution-Agency/?cid=30041 これまで,環境保全管理を担ってきた汚染管理局(S…

良い研究成果を意思決定に繋げるためには?

Medina, S., Le Tertre, A., & Saklad, M. (2009). The Apheis project: Air Pollution and Health A European Information System. Air Quality, Atmosphere & Health. Vol.2: 185-198. EUではPM2.5の基準を15 µg/m3にした方が良いという研究成果が出ている…

各国からHBCDのPOPs能に関する情報が集結・公開!

1月8日までにUNEP POPs条約締結国の各国が事務局に提出した文章が公開された。 日本や中国を含めた総勢24カ国。さらに,工業会とNGOも含めると計26の文章。 日本は,環境省が独自に開発した6週間の長期鳥類毒性試験(OECDの試験は20週間)を実施した結果を公…

DecaBDEの最新の科学的知見が確認されるinCARACAL

EBFRIP(European Brominated Flame Retardant Industry Panel)が,2月3日にブリュッセルで開催されたCARACAL(Competent Authorities for REACH & Classification, Labelling and Pachaging of Substances)の会合で発表された「DecaBDEに関する最新の科学…

VECAP progress report 2009 発行!

VECAPの2009年の進捗レポートがやっと公開された。 http://www.vecap.info/ 欧州におけるDecaBDEとTBBPA,HBCDの自主的削減計画のレポート。これまで,定性的な感じの内容でしかなかったが,今回はすごい。かなり定量的なデータを提示している。 HBCDに関し…

DecaBDEの対応に焦る欧州各国

先週ブリュッセルで開催されたCompetent Authorities for REACH and CLP(CARACAL) で,DecaBDEの管理方法について一悶着があった模様。Chemical Watch が報じている*1。 記事は無登録であれば文頭のみ,トライアルがあれば全文閲覧が可能。 UK to build ca…

nano materialのライフサイクル評価

ナノマテリアルでもその製造〜使用〜廃棄のフローを追って,各フェーズから環境中への排出量を見て,経年変化して行くフロー量を見て,環境中での濃度を予測する,という論文が出ていた。EU,米国,スイスのフローを押さえたというのも大きなウリではないか…

ノルウェーがついに動く 次世代PoHS法の模索か?

ノルウェー汚染管理局(SFT)が13日にプレスリリースを出した(ノルウェー語)。また,アクションプランのアップデート版(2002年の有名なアクションプランの続編。ノルウェー語)も公表した。 ニュースリリース こちら 改訂アクションプラン こちら ノルウ…

運命の期日2010/1/8

POPRC5での議論の結果,2010年1月8日までにHBCD関係者やオブザーバーへの招集がかかるという約束が交わされた(Annex Eに定められている情報を事務局に提出する文書作成のため)。 今日がその1月8日。どこで,どんな人が,どれくらい集合しているのかを知ら…

告知 公開セミナー「化学物質リスクの評価と情報基盤」

横浜国立大学にて,下記の公開セミナーが開催されます。皆様お誘い合わせの上,ぜひともご参加ください。 横浜国立大学創立60周年記念 安心・安全の科学研究教育センター公開セミナー 「化学物質リスクの評価と情報基盤」 http://www.anshin.ynu.ac.jp/cente…

産総研 土壌リスク評価モデルGERAS

産総研TODAY(2010)Vol.10,No.01 でGERAS-3の記事が出ていたので,ふと思い出して日記を書くことにする。 土壌・地下水汚染のリスクを評価するシステム「GERAS-3」を公開 2009年9月30日 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2009/pr20090930/pr2…

OECD 規制影響分析のガイドライン更新版

規制影響分析(Regulatory impact analysis,RIA)は,提案された既存の規制と非規制代替案のプラスとマイナスの影響を批判的に評価する体系的なアプローチであり,様々な手法が存在する。RIAの中核を成しているのは,「政策決定に際して,論拠に基づいたア…

EPA 既存化学物質アクションプラン立ち上げ

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。 さて,2009年が終わりになりかけた時,EPAが新たな政策を立ち上げたようだ。 まだアクションプランの内容をよく理解できてはいないのだが,どうやらTSCAでは遅々として進まなかった化…