生態毒性予測システム「KATE(ケイト)」を使ってみた

国環研が開発した生態毒性予測システム,通称「KATE(ケイト)」を使ってみた。
KATEは,生態毒性QSAR(定量的構造活性相関)モデル。化学物質の構造式等を入力することにより,魚類急性毒性試験の半数致死濃度(LC50)や,ミジンコ遊泳阻害試験の半数影響濃度(EC50)を予測することができる。
海外で開発されている生態毒性QSARモデルとしては,米国環境保護庁(US EPA)のECOSARなどがある。
国内で開発されているQSARモデルとしては,その他にCERIの化学物質特性(生分解・蓄積)予測システムがある。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2009/20090309.html

さて,早速使ってみた。
どうやら会員登録が必要なようだが,簡単に登録できた。
HBCDについて結果を出力してみる。

さあ,どれくらい合っているかを見ようと探していると,CERIの化学物質安全性(ハザード)評価シートが目に留まる。

[SIAP(OECD/HPV プログラム)より引用]
藻類に対する毒性値として
・Skeletonema costatum 72h EC50= 0.052 mg/L※ミジンコに対する毒性として
・Daphnia magna 48h EC50> 0.0032 mg/L
・Daphnia magna 21day NOEC(成長,死亡)= 0.0031 mg/L
           21day NOEC(繁殖)= 0.0056 mg/L

一桁異なった。
どうして?
ECOSARでも試行する必要がありそう。
時間がある時にやってみよう。