HBCD

UNECE HBCDの管理方法を議論

5月18-20日にかけて,カナダのモントリオールでUNENEの残留性有機汚染物質に関するLCRTAPタスクフォースが開かれ,HBCDのマネジメントオプションが話し合われた。 ノルウェーKlif(SFTから最近編成された)からの提案文章 Exploration of management options…

ドイツ バイオモニタリング始動

ドイツ連邦環境省とドイツ化学工業連合会が,ヒトのバイオモニタリングを始める。 2010/5/14 Environment Ministry and Chemical Industry Association: Start of cooperation in human biomonitoring http://www.bmu.de/english/current_press_releases/pm/…

デンマーク環境保護庁 RoHS改正に関するインパクト分析

先日の欧州議会Policy Departmentのインパクト分析に加えて,Danish EPAも評価書を出していた。たぶんこの4月中に出ていたのだと思う。 Jakob Maag, Ulla Kristine Brandt, Sonja Hagen Mikkelsen and Carsten Lassen Inclusion of HBCDD, DEHP, BBP, DBP an…

RoHS法改正にあたって規制影響分析結果が公表される

欧州議会のPolicy Department(環境,公衆衛生,食品安全委員会)は改正RoHS法案が及ぼすインパクトの定量化を検討してきており,その結果レポートが先日公表された。 Policy Department A : Economic and Scientific Policy, Environment, Public Health an…

HBCDの最新情報in日本 2報

大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン 2010年3月31日発行 大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph 第79号 「臭素系難燃剤ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)の食事からの摂取量」 http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/back/79-1.html 以下…

平成19年度及び20年度に実施した臭素系ダイオキシン類排出実態調査結果を公表

今回公表したのは,平成19年度に実施した難燃繊維加工施設3施設に対する[1]施設からの排出実態,[2]試作染色試験機による排出実態解明調査及び[3]難燃剤及び染料等の調査と平成20年度に実施いした難燃プラスチック製造施設2施設に対する[1]施設からの排出実…

各国からHBCDのPOPs能に関する情報が集結・公開!

1月8日までにUNEP POPs条約締結国の各国が事務局に提出した文章が公開された。 日本や中国を含めた総勢24カ国。さらに,工業会とNGOも含めると計26の文章。 日本は,環境省が独自に開発した6週間の長期鳥類毒性試験(OECDの試験は20週間)を実施した結果を公…

VECAP progress report 2009 発行!

VECAPの2009年の進捗レポートがやっと公開された。 http://www.vecap.info/ 欧州におけるDecaBDEとTBBPA,HBCDの自主的削減計画のレポート。これまで,定性的な感じの内容でしかなかったが,今回はすごい。かなり定量的なデータを提示している。 HBCDに関し…

ノルウェーがついに動く 次世代PoHS法の模索か?

ノルウェー汚染管理局(SFT)が13日にプレスリリースを出した(ノルウェー語)。また,アクションプランのアップデート版(2002年の有名なアクションプランの続編。ノルウェー語)も公表した。 ニュースリリース こちら 改訂アクションプラン こちら ノルウ…

運命の期日2010/1/8

POPRC5での議論の結果,2010年1月8日までにHBCD関係者やオブザーバーへの招集がかかるという約束が交わされた(Annex Eに定められている情報を事務局に提出する文書作成のため)。 今日がその1月8日。どこで,どんな人が,どれくらい集合しているのかを知ら…

公開書簡 CLP/EU HBCDのヒト毒性のレビュー

欧州国連のGHSに基く欧州の分類・表示・包装規則:CLP規則に従い,スウェーデンのKEMIがHBCDに対するHarmonised Classification and Labelling(ハーモナイズド分類と表示)の提案を行っています。 11月4日から公開しており,45日間のパブリックコメント募集…

EUリスクアセスメント完結

10月16日,ECBより,HBCDのEUリスクアセスメントが事実上完結したとのニュースが出ていたことを知った。 ESIS (European chemical Substances Information System) updated with new reports on 10 Existing Substances New European Union Comprehensive Ri…

AMAPレポートの論文版

Science of The Total Environmentから,AMAPのレポート(2009)の論文バージョンが出た。どうやらこの論文をもとにしてレポートが作られた模様。 Cynthia A. de Wit, Dorte Herzke, Katrin Vorkamp Brominated flame retardants in the Arctic environment …

バルト海周辺諸国の調査②

The Arctic Monitoring and Assessment Programme (AMAP)はArctic Councilのワーキンググループ。 http://www.amap.no/ 以下の4点を活動目的としている。 • to produce integrated assessment reports on the status and trends of the conditions of the Ar…

バルト海周辺諸国の調査①

Mehtonen, Jukka (2009). Hazardous substances of specific concern to the Baltic Sea -Final report of the HAZARDOUS project-. Baltic Sea Environment Proceedings No.119. Helsinki Commission Baltic Marine Environment Protection Commission. htt…

環境省POPRC5の結果 報道発表

10月22日,環境省からPOPRC5の結果について,報道発表資料が公開された。 ・残留性有機汚染物質検討委員会第5回会合(POPRC5)の結果について(お知らせ) http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11692 10月12日から16日まで、POPRC5がジュネーブにお…

POPRC5の結果

先週の10月12〜16日まで,日本の裏側スイス ジュネーブで新規POPsを決定するPOPRC5が開かれていた。HBCDはスクリーニング段階での議論が予定されていた。さて,その結果はいかに。 International Institute for Sustainable Development (IISD)が今回もPOPRC…

電子電気製品中のHBCDを禁止せよとする環境NGOに対して産業界のコメント

EBFRIP statement on call to phase out substances in electronics PDF 最近,環境NGOがEUのRoHS指令に対して,EUりすくアセスメントで評価されている(された)臭素系・塩素系の物質の禁止を求めている。また,REACHの制度を無視したような発言が目立って…

学会でレビュー発表!?

2009年会の要旨に,HBCDの「リスク・ベネフィットに関する情報」,「規制動向に関する情報」,「代替物質に関する情報」をレビューしたProceedingを出しました。さて,どうなることやら。今回のレビューは論文をまとめたものではなく,各国政府機関や国際機…

追加 ノルウェーと産業界が提出した(提案した)各報告書も同時にUPされていた

Additional information on HBCDD (INF/17) Submission by Norway 1. Letter dated 4 September 2009 2. Member State Committee Support Document for Identification of Hexabromocyclododecane and All Major Diastereoisomers Identified as a Substance…

POPRC5のドキュメント公開

10月12日から16日までスイスで開かれるPOPRC5のドキュメントが公開されている。8月初頭には公開されていた模様。 POPRC5 HP Here その中で,フッ素化合物系の代替に関する議論も行われる模様。 Annotated outline for a guidance document on perfluorooctan…

日本の室内空気からのHBCD曝露量は非常に小さい

2007年,東京都健康安全研究センターの斎藤さんがIndoor Airに室内空気吸入による日本人のHBCD曝露量についての論文を出した。 Indoor organophosphate and polybrominated flame retardants in Tokyo I. Saito, A. Onuki, H. Seto Indoor Air,Vol. 17(1), …

HBCDの主要な暴露経路は食物ではなくダストである

EHPから新たな論文が出る。現在In pressの状態で,PDFは何らかの誤作動でダウンロードできなくなってはいるが,Environmental Health Newsで記事が取り上げられているので,大体の内容を見ることができる。また,Dioxin2009で,本研究が発表されていた。そう…

HBCD産業界,ついに反撃に出る

これまでも多くのコメントを出してきた欧州のHBCD産業界が,今回,ついに環境科学の研究者を引き連れて攻勢に出た。これまで,情報を受けてはいたが,UNECEが産業界 Smadar Admon から受け取った文面と共に,評価書も公開している。 まず,欧州HBCD産業界ワ…

北米EPS協会のHBCDファクトシート

いつ公表されたのかはわからないが,少なくとも2009年3月以降に出たと思われるHBCDのファクトシートを見つけた。 EPS Molders Association HP→http://www.epsmolders.org/ HBCD Use & Application in EPS & XPS foam insulation PDF内容についていくつかメモ…

PBTに関する新レビューレポート

Web上で,無料で公開されているレポートがある。SwedenのUmeå大学の研究者によるもの。 Jenny Rattfelt Nyholm (2009) Persistency, bioaccumulation and toxicity assessment of selected brominated flame retardants http://umu.diva-portal.org/smash/ge…

BSE問題と難燃剤

ここ最近,中西準子さんの雑感をはじめとして食品安全委員会委員の人事案の件が非常に大きな反響を呼んでいる。僕は何の気なしにこれらの流れを追うだけになっているのだが,薄々つっかえてきていたことが最近ようやく見えてきた。 それは,BSEの輸入再開問…

BSEF HBCDファクトシートの日本語訳版公開

BSEF Japanホームページにて公開されている。 さて,今回は前回の版より結構内容が変わったが,来年の今,ファクトシートが更新されたとするとどんなことが書かれるのか。激動の年末になりそうだ。 翻訳版 英語版

HBCDの魚体中濃度が減少を示している

Ismail, N., S.B. Gewurtz, et al. (2009). "Brominated and Chlorinated Flame Retardants in Lake Ontario, Canada, Lake Trout (Salvelinus Namaycush) between 1979 and 2004 and Possible Influences of Food-web Changes." Environmental Toxicology a…

サブスタンスフローの"力"

LCAでは時間の概念をすっぽりと抜いて,平準化・一般化して考える。リスク評価では時間軸も多少考慮するけれど,その推移を見たりすることは一般的にない。評価した時が懸念なしなら,それでいいじゃないか,というスタンス。 さて,それらに対してサブスタ…