カルタヘナ法に基づいた遺伝子組み換え生物使用の承認

環境省農水省は,環境中への拡散防止策をとらなくても使用できるカルタヘナ法の第一種使用に基づいて,鶏用生ワクチンを承認する方針を決め,パブリックコメントを募集している。

EICネット
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=1&serial=20280
環境省プレスリリース
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10945

遺伝子組み替え生物に関しては,だいたい全部が一般市民から受け入れられていない,未だに問題の多いものだと勘違いしていた。こうやって安全だと有識者が認めれば,どんどんと利用が促進されているのか。
今後,遺伝子組み換え生物を使用していかなければならない様々な問題が発生することを考えれば(パンデミックの問題,食料危機,地産地消の促進),生態影響リスクが多少存在しても,遺伝子組み換え生物を利用していかなければならなくなる時代が来るというのは,様々なところで叫ばれていること。
しかしそれは遺伝子組み換え生物に関わらず,新規化学物質だって,新規技術(工業ナノ製品がその最たる例)だってそうだ。
PDCAを回して,うまく順応的管理をしながら最適利用しなければならない場面が増えてくるはず。その時に「リスク管理」という考え方が,うまく生かされなければならない。
必要に迫られたときに,どれだけ柔軟にリスク管理を以て対応できるか。
今のうちから,周到な議論が必要な気がする。