ついに出てきたか,毒性評価の新しいフェーズへ向けての新たな流れが

http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=41&serial=20394
近年,化学物質の増加,毒性試験のコストの上昇といった問題に加え,複合汚染,ライフステージに応じた脆弱性,遺伝的な影響の可能性といった複雑な問題への対応が求められるようになってきていた。よって,これまでのようにマウスやラットを使って地道に毒性影響を推定する方法にはかなり無理がきていることが,だれの目に見ても明らかだった。
リスク評価で問題とされていたのは,暴露評価の不確実性もそうではあるが,それ以上に,毒性評価データの少なさと費用対効果の悪さだった。「新たなアプローチは,分子生物学とコンピューターサイエンスを応用して,毒性試験やリスク評価の方法を変えるものである」としている。EPAが最近動きが活発になっていることは知っていたが(EICニュース:50万種以上の化学物質情報をオンラインで提供 http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=41&serial=20287 ;ちょっと使ってみようかとしたけど,うまくできなかった。重い。アクセスが集中しているから?),この問題に取り組むのか。
この新たなアプローチによって,環境中で見られる(未だ毒性影響データを持たない)数千種類もの化学物質について,より効率的に,費用対効果的に,スクリーニングや優先順位付けを実施できるようになると期待されているようである。