化審法改正にあたってのHBCDの立ち位置

先日,化審法の見直しが行われた。
そして各省庁(環境省経産省,厚生省)のHPにそれぞれ結果が公表された。
HBCDは第一種特定化学物質とはみなされず,第一種監視化学物質相当であることが決まった。
みずほ情報総研のメルマガを真似ると,以下のHPから結果閲覧が可能である。
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/s1219-8.html
経済産業省
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004475/index81.html
・配布資料(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/kizon0812.html
環境省
http://www.jetoc.or.jp/indexnew.html#2
・配布資料(環境省)
http://www.env.go.jp/council/05hoken/y051-84b.html
HBCDについて,分解性,蓄積性を加味した毒性(ヒト健康,生態影響)の評価が行われた。
HBCDが出てくる資料のURLは以下。
資料2−2:HBCDの第一種特定化学物質へ該当するか否かの審議審査シート…HBCDの毒性評価に関するこれまでの既往文献を列挙(in Japanese)している。判断材料をあたえてくれるものとして,よくまとまっている(お前は何様だ)。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/files/kizon0812/2-2.pdf
資料2−3:HBCDの既存化学物質の人健康影響に関する情報(第一種特定化学物質審議関係)…厚生省が2008年に行った,HBCDの2世代生殖毒性試験の内容(恐らくReproductive Toxicologyに投稿された論文の元の報告書だと思う)を公開している。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/files/kizon0812/2-3.pdf
資料2−4:HBCDの既存化学物質審査シート(生態影響)…HBCDの生態影響について,第三種監視化学物質程度との評価が下った。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/files/kizon0812/2-4.pdf
資料2−6:HBCD既存化学物質の生態影響に関する情報…OECDSIDS Initial Assessment Reportを参考にという感じだが,ここで掲載されているのは2007年4月に出された「Brominated Flame Retardants (BFRs):Hazard/Risk Information Sheets」だけれど,2008年2月にも改定版が出ている。そちらを掲載していないのには,そこに何か意図があるのだろうか。ともかく,二つの評価書を見比べてみる必要がある。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/files/kizon0812/2-6.pdf