海外版Wikipediaの充実ぶりに驚く

日本のWikipediaとは対照的に,海外版Wikipediaがアツい。HBCDに関してはほとんど更新されないが,DecaBDEについては2007年から見始めて,絶対に何カ月か単位(激しいときは週単位)で更新されている。2009年のレファレンスはさすがに見受けられないものの,2008年までのレファレンスまでなら充実している。ATSDRやIRISの毒性評価結果が出ていたなど,全く認知していないところで更新が進んでいて,Decaの研究も大変だなと再度確認。IRISの公表結果はものすごくよくまとめられているので,ここにリンクを張ることにする。でも神経行動影響のみをエンドポイントにしているのか。ちなみに,産総研の詳細リスク評価書では様々なエンドポイントによるMOEを算出しており,どの毒性影響も安全マージンは十分にあるとの結論になっている。
Wikipedia(DecaBDE)
http://en.wikipedia.org/wiki/Decabromodiphenyl_ether
IRIS(DecaBDE:正式にはBDE209)
http://www.epa.gov/ncea/iris/subst/0035.htm
ATSDR(度肝を抜く,圧巻の600ページ越え)
http://www.atsdr.cdc.gov/toxprofiles/tp68.pdf