POPRC5のドキュメント公開

10月12日から16日までスイスで開かれるPOPRC5のドキュメントが公開されている。8月初頭には公開されていた模様。

POPRC5 HP
Here

その中で,フッ素化合物系の代替に関する議論も行われる模様。

また,HBCDで議論されるドキュメントは以下。

ノルウェーのPOPs2008年の提案評価書そのもの。

ノルウェーがPOPRCに送った2009年9月4日付けの文章(カバーレターの模様)の中では,POPs提案書(2008)ではカバーできていない新たな研究を列挙。また,産業界(HBCD Industry working group)から提出された評価書についての記述もあり。

以下,僕の勝手な趣味ですが,こんなドキュメントも議論の対象になっているんだ,という発見あったので紹介を。

  • Risk assessment of combined exposures to multiple chemicals(WHO/IPCSが提案しようとしている混合化学物質曝露に対する新たなリスク評価アプローチのドラフトのよう。2009年5月から今月30日までパブコメ募集だそう。どうやらPOPRCに集まった専門家の方々のコメントを反映させたいという感じ。)

 ↑3段階の段階的アプローチを取ろうという考えのよう。とりあえず,LOELとかBMDとかで化学物質の毒性の単位を揃えて,その中から一番高い毒性の物質と,各年齢群で一番大きい摂取量でMOEを算出。
 そのあとは良く読んではいないのですが,モンテカルロにかけたり,PBPKモデル,BBDRモデルで…という感じ。

これは代替物質の社会経済分析はどのように行った方が良いか,という具体的なところまで示せていて,こういった評価書はこれまであまりお目にかからなかったので新鮮。