良い研究成果を意思決定に繋げるためには?

Medina, S., Le Tertre, A., & Saklad, M. (2009). The Apheis project: Air Pollution and Health A European Information System. Air Quality, Atmosphere & Health. Vol.2: 185-198.

EUではPM2.5の基準を15 µg/m3にした方が良いという研究成果が出ているのに,20 µg/m3が “とりあえずの” 環境中濃度目標となっているとのこと。
政策決定者は一般的な学術論文を使って政策を作らないのだという。
では,どうすべきか?
研究結果を政策決定者が使い易い形に加工すべきだという。なぜなら,政策側の方々はクリアなメッセージが入った詳細な情報と政策への実効性を必要とする傾向にあるからだそうだ。
では,使い易い形とは?
サマリーレポートであり,訪問説明であったり,パンフレット形式であったり,プレゼンテーションであったり,Q&Aなのだそうだ。
要は,「営業をしなさい,そうしないと歩み寄りはないよ」ということでしょうか。もうひとつは,政策を意識して研究をしなさいということですね。