新たな論文

Hexabromocyclododecane in Human Breast Milk: Levels and Enantiomeric Patterns
Ethel Eljarrat, Paula Guerra, Elena Martínez, Marinella Farré, Juan G. Alvarez, Marisa López-Teijón and Damià Barceló
Environ. Sci. Technol., Articles ASAP (As Soon As Publishable)
Publication Date (Web): February 6, 2009 (Article)
DOI: 10.1021/es802919e

これ以前の母乳中のHBCD濃度や異性体構成割合についての論文を読んでいないのでわからないが,本論文ではγ体がほとんどのサンプルにおいて支配的濃度だったという。
僕の認識では,α体が濃縮倍率が桁違いに高く,βとγ体はそれほどでもないため,βやγ体は数日で体外に排出されるものだと思っていたのだが。
γ体の濃度が高いということは,ダストによる短期の曝露が大きな寄与があること示唆しているのだろうか(生物濃縮された場合は,必ずと言っていいほどα体濃度が高くなるため)。