許認可対象物質SVHC(高懸念物質)の今後

SVHC物質のこれまでの流れは以下のようになっています。
2008年6月 ECHA7カ国が,SVHC候補リストに含まれるべき16物質の提案をECHAに提出
2008年7月〜8月 提案が公開され,公聴会が開催
その過程で,16物質のうちの1物質:シクロドデカンについては,加盟国委員会により,SVHCとしての十分な科学的根拠がないという理由により,候補には含まれないという結果になりました。
2008年10月9日 SVHC候補15物質が公表
そして,2009年の6月1日までに,この中からREACH規則AnnexXIVに含められる優先化学物質(許可対象候補のSVHC)が10物質決定されることになっています。
そして
2011年6月1日 REACH規則AnnexXIVに含められる優先化学物質がさらに10物質が決定される予定
(その後も2年ごとに物質が公表されていくらしい)
現時点では900物質がSVHCとなる見込みが立っているらしいですが,今後11年間では600物質がSVHCとなる予定になっているそうで(でもECHAのスピード的には20〜25物質/yearが限界らしい),600物質を提示した時点で,その中で優先順位づけをしてから評価に入るのでは,という見方が出ています。
 
2009年1月に公開された欧州鉄鋼連盟(EUROFER)のREACHガイド文書(6.1版)
REACH Guidance for the European Steel Industry Version 4.1 November 2008」の14ページに同様の記載があります。