公開書簡 OECDの(定量的)構造活性相関モデル(Q)SAR Application Toolbox

OECDから,構造活性相関(QSAR)モデルが開発され2008年10月に公表されていたようです。

OECDの(定量的)構造活性相関モデル(Q)SAR Application Toolbox http://www.oecd.org/document/23/0,3343,en_2649_34365_33957015_1_1_1_1,00.html

簡単に説明すると,化学物質の構造から物性,有害性等を推測する計算化学手法のことです。
化学物質対策での実用化も進めており,加盟各国から提供された各種の(Q)SARモデルと化学物質の物理化学性状・有害性のデータベースをパッケージにした「(Q)SAR Application Toolbox」というソフトウェアをEUの資金提供により開発中,2008年いっぱいまでには,概念実証のためのデモンストレーション版を一般公開する予定だったようです。

KNMさんにも紹介したところ,これは結構使えるのではという意見をいただきました。
その理由は以下です。
 ・各国の有害性データベースにアクセスし,様々な情報を集めることのできるポータルツールのようになっている(ツールのサイズが640MBであるところからも,膨大なデータを処理しているものと推測できる)
 ・ユーザーずガイドが使いやすい(図示により,一つ一つ説明してくれているので,日本人にも優しい)