NTP決着:グラスウール繊維はヒト発がん物質ではない

食品安全ブログより

RoC:グラスウール繊維に関してパブリックコメント募集
National Toxicology Program (NTP); Report on Carcinogens (RoC); Request for Public Comments on the RoC Expert Panel’s Recommendations on Listing Status for Glass Wool Fibers and the Scientific Justification for the Recommendations http://ntp.niehs.nih.gov/ntp/PressCtr/FRN/2009/74FR154RoC20090812.pdf
2009年9月28日まで意見募集。意見募集対象となる文書は以下。
Glass Wool Fibers Expert Panel Report http://ntp.niehs.nih.gov/Ntp/roc/twelfth/2009/june/GWF_PartB.pdf
専門家委員会の意見としては8人全員の一致で、特定の物理的性質を持つものを除きグラスウール繊維はヒト発がん物質とは分類すべきではない、というもの。
長く、細く、溶解性のない繊維(例えば長さ15 microm以上kdis< 100ng/cm2/h)についてはヒト発がん物質と合理的に予想できる、としている。

大方の専門家の意見として,発がん性はないと判断されているものと思っていた。今もまだ議論になっている理由は,近年Emerging riskとして騒がれているナノリスクが関係している?上記文章中の"特定の物理的性質"というワードからはナノリスクを連想させる。