企業が化学物質のリスクを削減する動機は何か?

2009年の環境経済・政策学会は千葉大学で行われる。そのアブストが先日Web公開になったのだが,その中で面白い演目を見つけた。

企業が化学物質のリスクを削減する動機は何か?:日本のPRTR制度を使った実証研究
○小俣幸子(東京工業大学
討論者:山口恵子(岡山大学
要旨ファイル:http://wwwsoc.nii.ac.jp/seeps/meeting/2009/abst/2126_cZAw5eyG.pdf

化学物質の排出率(製品製造量あたりの化学物質の環境中排出量)はどのような因子が大きく寄与しているのかを推計する研究。
因子としてモデルに組み込まれているもの(専門ではないのでいろいろと語弊があるかもしれませんのでご指摘よろしくお願いします):①売上あたりの企業の市場価値((booked value−market value)/salesと表すらしいですが,良く分かりません),②売上あたりの宣伝広告費,③売上あたりの経常利益,④売上あたりの研究開発費  以上4つのパラメータでモデル化している模様。
この分析結果についてはアブストには掲載されていない。本番で聞けるのだろうか。その他に寄与因子はあるかどうか,が今後の課題になっているようだ。
さて,他の寄与因子はあるのかないのか?
僕の意見は「そもそも一義的に企業をくくれるのか?」ということなのだが。