ノルウェーがついに動く 次世代PoHS法の模索か?

ノルウェー汚染管理局(SFT)が13日にプレスリリースを出した(ノルウェー語)。また,アクションプランのアップデート版(2002年の有名なアクションプランの続編。ノルウェー語)も公表した。

ニュースリリース
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改訂アクションプラン
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ノルウェーはPoHS法で有名な国だ。臭素系難燃剤に対し,さぞ怨念は深かろう(もののけ姫より引用)。
PoHS法はノルウェー国内の消費者向け製品を対象とした法律で,2008年1月1日施行の予定だった。だけど,周辺国からの非難轟轟だったようだ。この批判を受け,さらに国内企業も反発をあらわにしたため,①施行を延期し,②使用制限を当初の18 物質から10 物質 (HBCD 含む) に減らして次の対応を考え中だった。いわゆる立ち消えになりかけていた,というやつ。施行期日も未定のはずだった。

しかし,今回のアクションプランで息を一気に吹き返したようだ。
GoogleTranslateを使って単語と単語をつなげてなんとなく読んでみた。のだが,どうもしっくりと分からない。外国人からしたら,日本語はもっと分からないのだろうなぁ。
優先的に研究すべき分野が明記されている(ちなみに,規制とはいう色はあまり感じない)。2020年を臭素系難燃剤撲滅の年と位置づけ,これから10年の間に様々な政策を行っていくと推察される。

そして,どうやら今回のアクションプランの目玉もHBCD。特に断熱材中のHBCDについての情報をより集めると明記している。(→これに先を越されないようにしたい!)

ちなみに,SFTは2007年に有害化学物質と定める化学物質に対して規制影響評価を行い(規制影響評価になっているのか甚だ疑問ではあるが),「現在発現しているHBCD のリスクに対して予防原則が適用されるべきであり,また,環境中へのHBCD放出量減少は国民の総意であるため早急に禁止措置を取るべきであり,その際に発生する経済的便益は費用よりも大きい」と結論付けている。
ココ

国民の総意は国の規制当局が決めるらしい。ふーん。