リスク

SOCOPSEという団体

EUが新しく設置した水に関する指針(2000/60/EC)により,高有害物質に対する新たな排出削減戦略が必要となり,政府・産業界・EU政策立案にとって実現可能かつ費用対効果の良い政策の導入が必要になったため,EU各国によって設立された団体のようだ。 ここの…

勉強会にて

リスク研究の先輩方とともに勉強会を月一で開いていて,今月は僕の番。 それを昨日やってきたのだけれど,どうも僕の準備不足で,ついに良い発表にすることはできなかった。 その後のディスカスでも足を引っ張ったし,結構みじめな結果に。でもこれでまた挑…

講演会報告 食品に関わる化学物質の安全性とは?②(畝山さん残り+永山さん)

畝山さんの発表を紹介し終えたと勘違いしていましたが,実は紹介しきれていなかったことに気づき,急きょ追加を。 1.畝山智香子さんの発表 では,リスクの大きさを比べてみると,食品関連物質のリスクとはどんなカテゴライズになるのか,を定性的に示してあ…

講演会報告 食品に関わる化学物質の安全性とは?③(松永さん+中谷内さん)

3.松永和紀さんの発表 松永さんは,メディアが取り上げた食品問題のうち,汚染米事件と地下水のシアン汚染事件を取り上げて,メディアの功罪を説かれていた。 <汚染米事件> 事故米穀はどれほど「食の安全」を揺るがしたのか? 事故米穀とは4つの事件を総…

講演会報告 食品に関わる化学物質の安全性とは?①畝山さん発表メモ

以前にも当ブログで紹介した,上記の講演会に参加した。 平成21年度 日本環境変異原学会公開シンポジウム 食品に関わる化学物質の安全性とは?−消費者と研究者の接点を求めて− http://www.j-ems.org/symposium/2009symposium.html 5月30日(土) @慶應義塾…

DEFRAという機関の詳細について

これまで,UKにDEFRAという機関があることは知っていたし,ここから出ているレポートを結構参考にさせてもらっていたが,最近食品安全委員会が出した「食品の安全性に関する用語集(第4版)」にその詳細な説明が掲載されているので,ここにも転記することに…

環境規制策定の際の社会的要因の大きさとは②

結論② 規制値の策定に当たっては技術的な対策可能性が必ず考慮されている 技術的に不可能な規制は存在しないか,あっても運用段階では強行されないのが普通である。環境規制の策定過程は,実際には,どのような対策技術を実施するかということを巡っての論争…

環境規制策定の際の社会的要因の大きさとは①

電力中央研究所 社会経済研究所の杉山大志さんが(主にこの方が書き下ろしたものとお見受けする),「環境規制策定における科学・技術・社会要因」というタイトルで,自身の研究を取りまとめたものを公開している。→ココ 2003年に内部で取りまとめたものを,…

公開書簡 eChemPortalの存在を知る(遅めの認知)

eChemPortalとは… OECDで構築された,加盟国や国際機関が有している既存化学物質のハザード情報などに関するデータベースを一括して検索できるポータルサイト http://webnet3.oecd.org/eChemPortal/Home.aspxNITEが自身のHPで紹介していますが,公開始まりは…

公開書簡 OECDの(定量的)構造活性相関モデル(Q)SAR Application Toolbox

OECDから,構造活性相関(QSAR)モデルが開発され2008年10月に公表されていたようです。 OECDの(定量的)構造活性相関モデル(Q)SAR Application Toolbox http://www.oecd.org/document/23/0,3343,en_2649_34365_33957015_1_1_1_1,00.html 簡単に説明すると…

農業と生物多様性について

永井孝志さんの雑感には以下のような記述があって,いつもそうだ,そうなんだよな,と感心してしまう記述が多々ある。ここではその中の一文を紹介。 農業とは単一の生物(作物)を超高密度で生育させるために他の生物を排除させることなので、生物多様性とは…

中西さんが探しているブログはこれかな?

中西準子さんが探している,自身の講演が詳細にフィードバックされて書いてあるブログというのは,これじゃないだろうか? ということで,答えはないけれど,僕も実は講演を聞きに行っていたので(就活がてら),思い返すいい機会になった。 これからは,や…

ついに出てきたか,毒性評価の新しいフェーズへ向けての新たな流れが

http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=41&serial=20394 近年,化学物質の増加,毒性試験のコストの上昇といった問題に加え,複合汚染,ライフステージに応じた脆弱性,遺伝的な影響の可能性といった複雑な問題への対応が求められるようになっ…

「核エネルギーと健康」と「低線量放射線ホルミシス」のベネフィット

原子力が必要とされている今日,この様な解析は必須になるんだろう。 http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090330#p8

揮発性化合物に汚染された土壌による特定地域のヒト健康リスク評価

3月26日付でまたRIVMが面白い評価書を出した。Site-specific human risk assessment of soil contamination with volatile compounds http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/711701049.html Bakker J, Lijzen JPA, Wijnen HJ van 140 p in English, 2008…

カルタヘナ法に基づいた遺伝子組み換え生物使用の承認

環境省と農水省は,環境中への拡散防止策をとらなくても使用できるカルタヘナ法の第一種使用に基づいて,鶏用生ワクチンを承認する方針を決め,パブリックコメントを募集している。EICネット http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=1&serial=2…

食品に関わる化学物質の安全性についてのシンポジウム

今年5月30日,慶應義塾大学芝共立キャンパスで,日本環境変異原学会により 「平成21年度公開シンポジウム『食品に関わる化学物質の安全性とは?−消費者と研究者の接点を求めて−』」 が開催される。 参加費無料,畝山智香子さんの他,サイエンスライターの松…

アフラトキシンのリスク

先日,アフラトキシンについて触れていたので,そのリスクがどの程度だったのかを調べるために,ネットで検索してみたところ,以下のようなブログがヒットした。 事故米のアフラトキシンによる肝癌のリスクを大雑把に計算してみた http://d.hatena.ne.jp/NAT…

岸本充生さんのブログより

先日,厚生省が「カビ毒評価書」なるものを出した。本評価書は,これまで騒がれてきた発がん物質アフラトキシン類の毒性だけではなく,リスク定量化までを記述した評価書である。そして現在,本評価書への意見を募集している。 今回のアフラトキシン類への対…

最近出た多媒体モデル

多媒体モデルといえば,ここ最近の化学物質のモデルの花形。 ここ最近,あい続けてモデルが公開された。 国環研 G-CIEMS …2009年の正月明けに発表 OECD Pov & LRTP Screening Tool …2008年の年の瀬に発表 どちらもフリーダウンロード。そして,どちらもかな…