2009-01-01から1年間の記事一覧

米国のインフルのリスクは 5×10^-4 くらい!?

インターネットニュースを見ていたら,オバマ大統領が新型インフル緊急事態宣言を出したらしい。この4月から新型インフルエンザによる米国での死亡者数が(4月の流行開始以降から累積)1,000人を超えたとの発表が米国疾病対策センター(CDC)から発表された…

米国ワシントン州でDecaBDEの製造・使用・流通が禁止決定

2008年12月29日,ワシントン州の Department of Ecology and Health が出したレポートを見つけた。 Washington State Departments of Ecology and Health (2008) Alternatives to Deca-BDE in Televisions and Computers and Residential Upholstered Furnit…

バルト海周辺諸国の調査②

The Arctic Monitoring and Assessment Programme (AMAP)はArctic Councilのワーキンググループ。 http://www.amap.no/ 以下の4点を活動目的としている。 • to produce integrated assessment reports on the status and trends of the conditions of the Ar…

バルト海周辺諸国の調査①

Mehtonen, Jukka (2009). Hazardous substances of specific concern to the Baltic Sea -Final report of the HAZARDOUS project-. Baltic Sea Environment Proceedings No.119. Helsinki Commission Baltic Marine Environment Protection Commission. htt…

メモ的 リン系難燃剤のリスク評価(スクリーニング的)

Babich, Michael A. (2006). CPSC Staff Preliminary Risk Assessment of Flame Retardant (FR) Chemicals in Upholstered Furniture Foam. http://www.cpsc.gov/library/foia/foia07/brief/ufurn2.pdf 結果,TDCPはHIが1を超過。TPP,PIPは1以下。OTBはND。 …

川端文部科学相の科学に対する認識

食品安全Blogで畝山さんも取り上げられていた。 サイエンスポータル(2009年10月23日) http://scienceportal.jp/HotTopics/interview/interview45/03.html 川端文部科学相へのインタビュー「新政権における文部科学行政の考え方など」 まずはインタビュー内…

環境省POPRC5の結果 報道発表

10月22日,環境省からPOPRC5の結果について,報道発表資料が公開された。 ・残留性有機汚染物質検討委員会第5回会合(POPRC5)の結果について(お知らせ) http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11692 10月12日から16日まで、POPRC5がジュネーブにお…

POPRC5の結果

先週の10月12〜16日まで,日本の裏側スイス ジュネーブで新規POPsを決定するPOPRC5が開かれていた。HBCDはスクリーニング段階での議論が予定されていた。さて,その結果はいかに。 International Institute for Sustainable Development (IISD)が今回もPOPRC…

BFR updateニュース

BFR

BFRs: News and Updates http://environmentalhealthfund.org/documents/May09%20BFR.pdf こちらは米国の臭素系難燃剤の最新情報ニュースらしい。知らなかった。最新の公開はMay 2009だが,Monthly Newsletterとある。この号より最新のもの,昔のものを見つ…

英国の環境政策・環境ビジネスのマンスリーレポート

ENDS Report http://www.endsreport.com/index.cfm 英国の立法改訂や科学研究,オフィシャルな報告書や公共部門・民間セクターの環境トピックについて25年以上も発行してきた老舗月刊情報らしい。 例えば,難燃剤の動向など(規制の動向やエコラベル,各国法…

PDF検索エンジン

検索エンジンはGoogleとか,Yahooとかあると思うけど,新たなのを見つけた。これが,面白いように見たことない報告書がことごとく引っかかる。 Paper Search Engine http://www.paper-search-engine.com/ 例えばHBCDで検索してみると,これまで見たことなか…

BFR2008のProceeding

BFR

BFR2008がアップされているのを見つけた。BFR2009は各自でマネージャーのところに提供依頼する必要がある。 http://www.axysanalytical.com/news_events/documents/documents/CompleteBFR2008Program.pdf

電子電気製品中のHBCDを禁止せよとする環境NGOに対して産業界のコメント

EBFRIP statement on call to phase out substances in electronics PDF 最近,環境NGOがEUのRoHS指令に対して,EUりすくアセスメントで評価されている(された)臭素系・塩素系の物質の禁止を求めている。また,REACHの制度を無視したような発言が目立って…

米オレゴン州,有害物質に指定される臭素系難燃剤リストにDecaBDEを追加

2009年6月23日,オレゴン州で,有害物質に指定され販売が禁じられる臭素系難燃剤のリストにデカブロモジフェニルエーテル(DecaBDE)を加える法案(S.B. 596)が,T. Kulongoski知事(民主党)の署名により法律として成立した。化学物質規制ニュース 2009年7…

ヴァーモント州で臭素系難燃剤規制法が成立―DecaBDEも一部規制対象に

ヴァーモント州のJim Douglas知事(共和党)は2009年6月2日,PentaBDE,OctaBDE,及びDeacaBDEを一定濃度以上含んでいる特定の製品の販売と流通を禁止する法案(H. 444)に署名した。化学物質規制ニュース 2009年7月6日記事より http://chemical.envix.co.jp…

リスク管理と予防原則は並列的に扱えるという提言

決定分析的リスク管理(これまでのリスク評価を用いた管理のことを指している)と予防原則の考え方の総意に注目すると,現在あまり明確には識別されていない3種類のリスク管理手法を提示でき,それを用いて新たな「包括的リスク管理」スキームを提案できると…

臭素系難燃剤と臭素系ダイオキシンが日本で問題になってきた時期とは?

良く分からないけれど,1998年ごろ? http://homepage2.nifty.com/oryza/tcdd/tcdd2000-07.html#tcdd-mainiti2000-0717br1 このルーツを知りたい。

魚は心疾患のリスクを下げないかもしれない

食品安全ブログより引用。 心疾患予防に魚は重要ではない No major role for fish in the prevention of heart failure (29-Sep-2009) http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-09/esoc-nmr092809.php European Journal of Heart Failureの2009年9月30…

公開書簡 産総研 土壌・地下水汚染を時間的,空間的分布で表現できるツール開発

産総研の地圏資源環境研究部門が,土壌・地下水の複合汚染による環境リスクや健康リスクを時間的・空間的に詳細に評価できる「地圏環境リスク評価システム(GERAS:Geo-environmental Risk Assessment System)の詳細モデル「GERAS-3」を完成させ,この9月30…

学会でレビュー発表!?

2009年会の要旨に,HBCDの「リスク・ベネフィットに関する情報」,「規制動向に関する情報」,「代替物質に関する情報」をレビューしたProceedingを出しました。さて,どうなることやら。今回のレビューは論文をまとめたものではなく,各国政府機関や国際機…

追加 ノルウェーと産業界が提出した(提案した)各報告書も同時にUPされていた

Additional information on HBCDD (INF/17) Submission by Norway 1. Letter dated 4 September 2009 2. Member State Committee Support Document for Identification of Hexabromocyclododecane and All Major Diastereoisomers Identified as a Substance…

POPRC5のドキュメント公開

10月12日から16日までスイスで開かれるPOPRC5のドキュメントが公開されている。8月初頭には公開されていた模様。 POPRC5 HP Here その中で,フッ素化合物系の代替に関する議論も行われる模様。 Annotated outline for a guidance document on perfluorooctan…

日本の室内空気からのHBCD曝露量は非常に小さい

2007年,東京都健康安全研究センターの斎藤さんがIndoor Airに室内空気吸入による日本人のHBCD曝露量についての論文を出した。 Indoor organophosphate and polybrominated flame retardants in Tokyo I. Saito, A. Onuki, H. Seto Indoor Air,Vol. 17(1), …

HBCDの主要な暴露経路は食物ではなくダストである

EHPから新たな論文が出る。現在In pressの状態で,PDFは何らかの誤作動でダウンロードできなくなってはいるが,Environmental Health Newsで記事が取り上げられているので,大体の内容を見ることができる。また,Dioxin2009で,本研究が発表されていた。そう…

ヘルスカナダ PBDEに関するファクトシート

BFR

食品安全ブログから以下,引用。いつもありがとうございます。 http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090917#p6 PBDE難燃剤とヒト健康 It’s Your Health PBDE Flame Retardants and Human Health http://www.hc-sc.gc.ca/hl-vs/iyh-vsv/environ/pbde-eng.php ポ…

HBCD産業界,ついに反撃に出る

これまでも多くのコメントを出してきた欧州のHBCD産業界が,今回,ついに環境科学の研究者を引き連れて攻勢に出た。これまで,情報を受けてはいたが,UNECEが産業界 Smadar Admon から受け取った文面と共に,評価書も公開している。 まず,欧州HBCD産業界ワ…

リスクを過剰に見積もってさらに下げる意味はある?

最近畝山さんのブログから引用させてもらいすぎる感があるが,非常にためになるのだから仕方ない。 畝山さんの今回の提供記事は論文紹介。 フタル酸のリスクと規制は現在どうなっていて,本当のリスクはどれくらいになっていて,今後どうすればいいか,を著…

公開書簡 中国の子供の鉛中毒は重大。しかしそれ以上に生態系はどうなってしまっているのだろうか?

国立衛生試験所所属 畝山智香子さんのブログを読んでいて,これはちょっとびっくりしすぎてしまったので,とりあえずメール回します。 中国での鉛中毒の話ですが,いやはや,こうなるまで明るみになってこないのがおかしい。 ヒトは健康影響を目視できるので…

今後の政治に大事な思考のツールは?

またまたFoodScienceより。今回は小島正美さんの記事。 題名は「選挙と市場原理、似たもの同士。これから日本はどうなるの?」というもので,内容は, 選挙:政治家は市民ウケしないと選挙では勝てない→市民のウケ狙い最優先 市場原理:企業は市民ウケしない…

北米EPS協会のHBCDファクトシート

いつ公表されたのかはわからないが,少なくとも2009年3月以降に出たと思われるHBCDのファクトシートを見つけた。 EPS Molders Association HP→http://www.epsmolders.org/ HBCD Use & Application in EPS & XPS foam insulation PDF内容についていくつかメモ…